[とくべつふろく]:いまさら『闇の子供たち』
『闇の子供たち』を観てみた。
最初の古いトヨタのピックアップ(ビルマのナンバープレート)はいいんだけど、そのつぎがBeer ChangにSony Ericsonのカメラつき携帯。
にしては江口洋介は大通りで歩きタバコだし。
東京のタクシーは初乗り660円。
...もうちょっとなんとかならなかったんですか? 映画として。
バンコクは新空港で、妻夫木くんはデジタル一眼使い。
時代考証とか舞台設定とかは全面的に放棄してるんですね。
〈人間の思考と感情と行動とは一致しないものである〉っていう映画。
その主題は、この映画を「事実」「現実」として利用しようとする人びとにも、そっくり当てはまる。
「児童買春」の問題の描き方として評価できる点があるとすれば、売る側にも買う側にも救おうとする側にも、それぞれ〈国〉というものがつきまとっていることに執拗に触れていること。触れているだけだけど。
それを単に「貧困」や「経済格差」に還元したり、「同じアジア人として」などと口にできるのはただの〈逃避〉である。
まあ、現在のタイのイメージを安易に借りてしまった阪本監督ってのも何なんだか。
「外国ならば何をしてもいい」といった劇中のセリフそのままの行為じゃないか。
最初の古いトヨタのピックアップ(ビルマのナンバープレート)はいいんだけど、そのつぎがBeer ChangにSony Ericsonのカメラつき携帯。
にしては江口洋介は大通りで歩きタバコだし。
東京のタクシーは初乗り660円。
...もうちょっとなんとかならなかったんですか? 映画として。
バンコクは新空港で、妻夫木くんはデジタル一眼使い。
時代考証とか舞台設定とかは全面的に放棄してるんですね。
〈人間の思考と感情と行動とは一致しないものである〉っていう映画。
その主題は、この映画を「事実」「現実」として利用しようとする人びとにも、そっくり当てはまる。
「児童買春」の問題の描き方として評価できる点があるとすれば、売る側にも買う側にも救おうとする側にも、それぞれ〈国〉というものがつきまとっていることに執拗に触れていること。触れているだけだけど。
それを単に「貧困」や「経済格差」に還元したり、「同じアジア人として」などと口にできるのはただの〈逃避〉である。
まあ、現在のタイのイメージを安易に借りてしまった阪本監督ってのも何なんだか。
「外国ならば何をしてもいい」といった劇中のセリフそのままの行為じゃないか。
by grilled_duckmole
| 2009-02-25 10:46