「ミッションの確認/再考」? (1)
研修合宿をすることになりました。
刻々と変化するカンボジアの現状を踏まえ、
ミッションの確認/再考といった話から、今後3~5年の計画をスタッフで議論し、
来年度の計画に落とし込むための合宿です。
http://www.kamonohashi-project.net/news/japan/20090225_520.php
お得意の「研修」である。
徹夜で穴を掘ったり雪山を行軍したりしてきたのだろうか?
http://www.syncworld.net/blog/nob/archives/post_24.html
http://www.ekokoro.jp/ngo/kamonohashi/
といい続けて2002年7月の設立から6年半以上に渡って活動してきたのだから、「児童買春の撲滅」「被害者をゼロにする」という「ミッション」を「再考」するようなことはあってはならないはずなのだが、どうも雲行きがおかしい。
先日のwebサイトの小リニューアルでは、title要素から「児童買春」の文字すら消してしまった。
定款によれば、
「強制的な性的搾取を防止する活動」とは「子ども達が未来への希望を持って生きられる世界を実現させる」ための〈前提〉だったはずなのだが、これらが〈並列〉であるか、あるいは後者こそが本来の目標であるかのように強引な読み替えが行なわれようとしている。
meta要素でも「同時に」である。
「貧困」の「解決」は、「児童買春問題の解決」と〈並列〉になっている。
定款も変更されている。
この「事業」が「目的」とどういった文脈でつながるのかは不明瞭である。
なぜこれを所轄庁が認証してしまうのだろうか?
どのような「再考」がなされるのかはわからないが、ろくなことにはならないだろう。
これでは「雇用」→「現金収入」→「こどもたちの笑顔」という短絡回路を成立させるために、「児童買春問題」のおどろおどろしいイメージがネタとして利用されているだけだ。
「刻々と変化するカンボジアの現状」として紹介されているのは、10年近くも前の情報なのだから。
http://www.kamonohashi-project.net/news/notes/20060822_263.php
「経営」との両立を目指したせいではなく、「ミッション」を遠い昔に置き忘れてきた結果である。
さて、「貧困」の「解決」で「児童買春問題の解決」が可能だろうか?
それを証明する必要はない。
「かものはしプロジェクト」が目指しているのは〈貧困の解決〉ではないのだから。
この団体の事業はといえば、〈絶対貧困ライン〉であるひとりあたり1日1ドルの支出が可能な給与を払うことで〈所得貧困〉を〈緩和〉すること、でしかない。
とりあえず、30%超と推定される〈絶対貧困ライン〉以下の人口の割合とインフレ率の18.7%の区別もつかないアタマの持ち主の村田早耶香 理事長を何とかするところから始めなければならないほど、体制は悲惨な状況だ。