「同情で買ってもらっても、長続きしません」?
本当に「欲しい!」と思って買っていただけるものを、カンボジアと協力して作っていきたいと思いました。
http://www.kamonohashi-project.net/activity/episode/006/02.php
口だけ。
進行中の「大手小売店」での販売。
オファーがあったのは、新「ファクトリー」の建物ができる前だ。
だから、決して技術や製品自体が評価されているわけではない。
旧ファクトリーではおよそ2か月で展示会に出品、半年強で"Artisans D'angkor"への納品を果たしている。
現地NGO"Wathnakpheap"との提携という体制があったからこそできたことなのだろう。
「共感」といえば聞こえはいいが、その成分の多くは「同情」だ。
「かものはしプロジェクト」が「いぐさ」を扱うにあたって、プノンペンにある"Knn"という企業に聞き取り調査をしに行ったことは以前書いた。
製造に当たっているのは地雷の被害者であり、小児マヒの後遺症を持つ者だ。
この"Knn"も「ブックカバー」を作っている。
http://www.knncambodia.com/japan/index.php?page=accessories
右端のパン入れとして使われている商品も、
http://www.kamonohashi-project.net/activity/episode/006/01.php
新「ファクトリー」の説明会で展示されたものと基本的に同じだ。
これも基本的な構造は変わらない。
説明会の緑色のバッグ、
http://www.bagsofsmiles.co.nz/catalogues...
これは"Women of Positive Hope"製。一緒だ。
サイテーだね。
まんまパクってどうするの?
「作っていきたいと思いました」?
「3年で黒字化」を目指すらしいのに、そのときに何を作っているかというイメージが皆無だ。
これでは「作っていく」過程をモノガタリとして販売しようとしているだけだ。
パクりに手を加えてなんとなく違うものを作っても、そこに成功はないだろう。
ただでさえ好みが分かれる素材に趣味性を持ち込んでも。
[追記]
・将来的には雑誌やアパレル企業とのタイアップ企画。
当面は各ポータルその他でPR
・参加ユーザーを中心とした口コミを仕掛ける
・ベースの売上はかものはしのWEBサイトでの販売が望ましいのではないか
http://d.hatena.ne.jp/mahiyah/20051213/1134449478
2年4か月ほどして、「タイアップ」商品が実現する。
右は、やはり"Women of Positive Hope"の先行商品。サイズが同程度とすれば、ずっときめ細かく織られている。
劣化コピーを売るために、この「ロゴ」をつけたいのだ。
「北極しろくま堂」との「スリング」企画にしても、「大手小売店」での販売にしても、製品の実力で勝負するのではなく、ただ〈ブランドイメージ〉を借りたいわけだ。
「スリング」制作で「ファクトリー」に仕事を作りたいのなら、「ユザワヤ」かどこかでリングを買って、自分たちで作ればいい。
しかし、それでは1万円前後の売価をつけることはできないし、売れるという保証もない。
ちなみに「Cafe Moi Moi」の"១"ロゴは、旧「ファクトリー」の内製ではなく外注に出されている。
「北極しろくま堂」のあの「スリング」の生産が受注できても、新「ファクトリー」には難しいだろう。カンボジアの縫製工場は入社時に実技試験を課すのが特徴だが、それを通るかどうかもあやしい。
[追記]
コピー商品の一例。
途中で小さなRで曲率が変わるような縫い方の商品はマネできないようだ。
[追記]
なぜコピーに走るかといえば、曲面で構成される製品の型紙を起こせる人間がいないからだ。
自力では箱型か筒型くらいしか作れないだろう。