「ビジネスとして成り立っていません」? (4)
地域関係者(WPと村の組合)と共同のスモールビジネスプロジェクトです。
このプロジェクトにおけるかものはしの役割は、
・プロジェクトの戦略、そして初期投資を担当
WPとの役割は、かものはしと村の組合の橋渡し的役割
・プロジェクト戦略の作成に参画
・組合を使ってのプロジェクト実行
・組合に対する管理と、かものはしに対するプロジェクト活動、資金運用説明責任
組合の役割は、
・プロジェクトを主として実行する
今回のプロジェクトでは、「組合」に
①問屋機能②マーケティング機能を育成し、
村内で行われている「工芸品製作」を通じて、職業訓練提供から最終的に
寄付に頼らずとも自立して収益を得られるようなモデル、
つまり村人の収入向上と村の雇用機会を創ることを目指しています。
http://www.kamonohashi-project.net/news/cambodia/20060523_239.php
"WP"側は「「組合」に①問屋機能②マーケティング機能を育成し」「組合」を構成する村民が「自立して収益を得られる」ようにすることが目的。
それでは「かものはしプロジェクト」の活動は「ビジネスとして成り立」たない。
〈「組合」に対して「初期投資」をすることで「資金運用」する〉のが目的だ。
実際に「かものはしプロジェクト」がしたことを見てみれば、「問屋機能」の付与どころか「組合」自体の設立すらいつの間にか忘れ去られ、「雇用機会を創る」という名目で、村民は「かものはしプロジェクト」直属の〈給与労働者〉にされていた。
「かものはしプロジェクト」の認識は「村人が参加する地域開発」でしかなく、"Wathnakpheap"の意図は「主体は村人」である。
両団体がうまくいくわけなどなかったのだ。
そしてその成功要因(Key Successful Factor)を分析して、
必要な「経験」「ノウハウ」を洗い出し、
「僕たちのプロジェクトに応用したらいいじゃないか!」と思い立ったのです。
それにしても可部州彦メンバーの英語はうまいなあ。
・"Key Successful Factor" の検索結果 約 1,380 件
・"Key Success Factor" の検索結果 約 99,300 件
・ "サクセスフル ファクター"の検索結果 1 件
・"サクセス ファクター" の検索結果 約 9,500 件
[追記]
可部メンバーの日本語能力にも目をみはるものがある。
なので、教育コストを意識することは必要。しかし、コストパフォーマンスという言葉に置き換えてもいいけれど、値段の高い低いが必ずしも教育の必要の不必要に比例するとは思わない。今後ある教育を通じて得られる労働力、競争力といった部分を戦略的に考慮せず、ステレオタイプよろしく、コストの高い授業は必要ないという議論がはこびるのもまた、本質を見ていない。
http://kkunihiko.blog.drecom.jp/archive/729
ただのミスタイプだと思ったのだが、
さすがは「ハーヴァード大」出身で「アメリカの政府に」「ずっと」いた人、語彙力も常人離れしている。