死ぬまでウソを吐き通すつもりかい? 村田早耶香さん (32)
村田理事長は今後、「900人から20000人ほどいるといわれています」というようになるのだろうか?
http://duckmole.exblog.jp/9591920
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予想のはるか斜めうえをいく展開。
児童買春問題の解決のためにもっとも効果的な方法を考えるには、まず現状を正確に把握することが大切です。
(略)
いろいろな文献を当たってみると、カンボジアの児童買春の被害者数は二〇〇二年当時、八千人から二万人という記述もあれば、五千人、九〇〇人などと記述にはぶれがありました。どうやら買春をしていると見られる人数から、子どもはだいたいこれくらいと割り出した数字のようで正確なところはわかりません。
(pp.90-93)
(略)
いろいろな文献を当たってみると、カンボジアの児童買春の被害者数は二〇〇二年当時、八千人から二万人という記述もあれば、五千人、九〇〇人などと記述にはぶれがありました。どうやら買春をしていると見られる人数から、子どもはだいたいこれくらいと割り出した数字のようで正確なところはわかりません。
(pp.90-93)
言い訳のための記述。
この「九〇〇人」は「二〇〇二年当時」にはまだ存在していない数字だ。
2003年10月に発表された、それまでの推定値に対する批判的な姿勢で書かれた論文に初めて登場する。
「買春をしていると見られる人数」ではなく〈売春をさせらていると見られる人数〉だ。
逆に当時は〈売春をしている/させらていると見られる人数〉を10万人、こどもは3分の1くらい、とした、きわめていい加減な数字もあった。これはカナダのNGOが最近も使っているが、その数字にも触れない。
「九〇〇人(少なく見積もっても年間最低900人)」は、その後、巻末の資料紹介にもある"ECPAT-Cambodia"の報告書にも採用されることになった。
カンボジアでは、子ども買春の被害に遭う子どもの数は現在約1万5000人もいます。被害にあった子ども達は、AIDSに感染したり、精神的な苦痛から自ら命を絶ったり、被害者の多くが短い一生を終えます。
http://web.archive.org/web/20030802072015/www.kamonohashi-project.net/kamonohashi/message.html
http://web.archive.org/web/20030802072015/www.kamonohashi-project.net/kamonohashi/message.html
初期の「かものはしプロジェクト」は「15000人」といっていた。
この根拠が明かされないばかりか、数字自体が本書にはない。
最近は、
8000人から20000人くらいいるといわれている児童買春の被害者、その裏には10万人ぐらい潜在的な層がいるんだろう、と考えています。それをどうにかしていくためには、一つの地域で、50人ぐらいを対象に、小さくやっていても、なかなか問題解決しないんですよ。
http://smpy.jp/int/int0006_a.html
http://smpy.jp/int/int0006_a.html
「8000人から20000人」では2002年当時の資料を参考に2007年ころ認識を改めたことになる。
そもそもひとつの資料に「8000人から20000人」というレンジが紹介された例を知らない。
ベトナムの被害者数に関してならば、まさに「8000人から20000人」としたものがある。
「現状を正確に把握すること」は、ずっと放棄されてきたわけだ。
いや、やめていった中には、そういう努力をしたメンバーもいただろう。
そういう、NGOにとって必要な能力を持つ人材は、もはや「かものはしプロジェクト」には集まらない。
by grilled_duckmole
| 2009-06-17 14:39