「PCスクールを終了し、就職を決めた18才。」?
> 今回のPCスクールから、見事就職することができた生徒がでました。
> 18才のV****ちゃんは幼い頃に家庭内暴力の被害に遭い、11歳の時に孤児院に
> 保護されました。孤児院からPCスクールに通い、そのスキルが評価され、
> プノンペン市内のインターナショナル・スクールで事務の仕事に就くことが
> できました。現在はPCスクールで学んだワードやエクセルを駆使し、生徒の
> 情報管理などを行なっています。
(「2006年度年次報告書」より)
"CCH"(幸せの子どもの家)のN君のときとまったく同じパターンだ。
本人の資質や努力、所属する施設による教育をまったく無視して、ただ「PCスクール」の成果であるかのように演出されている。
このVちゃんは、「PCスクール」がなくても就職は可能だっただろう。
すでに触れたように、英語力に秀でていなければインターナショナルスクールは採用しなかっただろうし、おそらくPCに触れるのも「スクール」が初めてではないだろう。
そして、インターナショナルスクールでの仕事に「PCスキル」が役立つことはあっても、一日中スクリーンに向かっているわけでもないだろう。
毎日「生徒の情報管理など」だけをする仕事、そんな職があるのだろうか。
「PCスクール」の目的は、10~18歳という年齢層の子どもを120人も集めて、その中からたった1人の就職者を出すこと、それを2人、3人と漫然と増やしていくことなのだろうか?
「IT労働市場」調査とは何だったのか?
120人の生徒は「修了生」とされている。
10歳の「修了生」が今後参加するような、次のステップはまだ用意されていないのだろうか。
> これまでパソコン教室に通っていた子ども達は、まだ就業可能年齢(カンボジア
> の法律で 18 歳以上)に達していないため、職につけるスキルを教えられたか
> どうかがわかるのは、これからになると思います。
http://www.dreamroad.biz/person/0007/index3.html
最年少の参加者が15歳や18歳になって就職できたとき、それも「成果」とされるのだろうか? 就職はしたがPCとはまったく関係がない職だったとき、どのような扱いをするつもりなのだろうか?
だが、「成果」を知るための追跡調査など考えていないのだろう。
"CCH"のN君は"United World College"シンガポール校の11年生になり、将来はアメリカの大学への留学を希望している。
http://www.friendsofcch.org/MonthlyReports/0707Report.html
「かものはしプロジェクト」は留学が決まったことを、「ホワイトカラーの職に就ける」「大学に行くこともできる」と言っていた自分たちの「成果」として利用しただけで、彼の今を何も伝えないのである。
"COSECAM"の"Minimum Standards for Residential Child Care"は自立資金の貸付も必要であるとしている。
> 1. Post-shelter cares
> Shelters shall have reintegration programs for children to return to
> their families. For those children who have clear skills,
> the reintegration shall be focused on giving cash-loans so that
> they have the capacity to start up their own careers to support
> themselves. Such loans shall be interest free, and the children shall
> repay the cash bit by bit, as set out in the shelter's policy.
「PCスキル」だけでは、新しい生活を始めることは難しいのだ。
> 18才のV****ちゃんは幼い頃に家庭内暴力の被害に遭い、11歳の時に孤児院に
> 保護されました。孤児院からPCスクールに通い、そのスキルが評価され、
> プノンペン市内のインターナショナル・スクールで事務の仕事に就くことが
> できました。現在はPCスクールで学んだワードやエクセルを駆使し、生徒の
> 情報管理などを行なっています。
(「2006年度年次報告書」より)
"CCH"(幸せの子どもの家)のN君のときとまったく同じパターンだ。
本人の資質や努力、所属する施設による教育をまったく無視して、ただ「PCスクール」の成果であるかのように演出されている。
このVちゃんは、「PCスクール」がなくても就職は可能だっただろう。
すでに触れたように、英語力に秀でていなければインターナショナルスクールは採用しなかっただろうし、おそらくPCに触れるのも「スクール」が初めてではないだろう。
そして、インターナショナルスクールでの仕事に「PCスキル」が役立つことはあっても、一日中スクリーンに向かっているわけでもないだろう。
毎日「生徒の情報管理など」だけをする仕事、そんな職があるのだろうか。
「PCスクール」の目的は、10~18歳という年齢層の子どもを120人も集めて、その中からたった1人の就職者を出すこと、それを2人、3人と漫然と増やしていくことなのだろうか?
「IT労働市場」調査とは何だったのか?
120人の生徒は「修了生」とされている。
10歳の「修了生」が今後参加するような、次のステップはまだ用意されていないのだろうか。
> これまでパソコン教室に通っていた子ども達は、まだ就業可能年齢(カンボジア
> の法律で 18 歳以上)に達していないため、職につけるスキルを教えられたか
> どうかがわかるのは、これからになると思います。
http://www.dreamroad.biz/person/0007/index3.html
最年少の参加者が15歳や18歳になって就職できたとき、それも「成果」とされるのだろうか? 就職はしたがPCとはまったく関係がない職だったとき、どのような扱いをするつもりなのだろうか?
だが、「成果」を知るための追跡調査など考えていないのだろう。
"CCH"のN君は"United World College"シンガポール校の11年生になり、将来はアメリカの大学への留学を希望している。
http://www.friendsofcch.org/MonthlyReports/0707Report.html
「かものはしプロジェクト」は留学が決まったことを、「ホワイトカラーの職に就ける」「大学に行くこともできる」と言っていた自分たちの「成果」として利用しただけで、彼の今を何も伝えないのである。
"COSECAM"の"Minimum Standards for Residential Child Care"は自立資金の貸付も必要であるとしている。
> 1. Post-shelter cares
> Shelters shall have reintegration programs for children to return to
> their families. For those children who have clear skills,
> the reintegration shall be focused on giving cash-loans so that
> they have the capacity to start up their own careers to support
> themselves. Such loans shall be interest free, and the children shall
> repay the cash bit by bit, as set out in the shelter's policy.
「PCスキル」だけでは、新しい生活を始めることは難しいのだ。
by grilled_duckmole
| 2007-07-16 18:44