「寄付金収入の額が規定より少ないため」? (1)
認定NPO法人って何ですか?
NPO法人の中でも一定の要件を満たしており、活動内容が適正であると国税庁の認定を受けて、税制上の優遇措置を受けているNPO法人のことです。尚、かものはしプロジェクトは認定NPO法人ではありません。事業性を重視して運営をしているため、寄付金収入の額が規定より少ないため要件を満たさないのです。
http://www.kamonohashi-project.net/faq/#npo_q4
NPO法人の中でも一定の要件を満たしており、活動内容が適正であると国税庁の認定を受けて、税制上の優遇措置を受けているNPO法人のことです。尚、かものはしプロジェクトは認定NPO法人ではありません。事業性を重視して運営をしているため、寄付金収入の額が規定より少ないため要件を満たさないのです。
http://www.kamonohashi-project.net/faq/#npo_q4
〈認定NPO〉で問題になるのは「寄付金」等の〈比率〉であって「額」ではない。
おおざっぱには、寄附金等の収入が経常収入の2割を超えていることがひとつの条件であり、2007年度に限れば「かものはしプロジェクト」はこの条件をクリアしている可能性がある。
2008年度予算についても同様。
今年度の活動計画は、「コミュニティファクトリー」をとりあえずどうにかする、という程度であり、手元の資金でなんとかなってしまう程度の規模なのだが、なぜか使うあてのない寄付金集めに必死である。
もしかすると、〈認定NPO〉となることを目指しているのかもしれない。
と思ったのだが、たぶん無理だろう。
他の条件として「総事業費のうち、特定非営利活動に係る事業費(の占める割合)が80%以上」というものがある。
「IT事業」を〈特定非営利活動に係る事業〉とすれば、この条件は軽々と突破できそうだが、国税庁がそれを認めるかどうか。
逆に、〈その他の事業〉と指摘される可能性のほうが高いだろう。
実は、もっと致命的な問題がある。
「受け入れた寄附金の70%以上を特定非営利活動に係る事業費に充当していること」。
1000万円ほどの繰越金は、そのほぼすべてが非収益事業からのものである。
「サポーター事業」の内訳が示されておらず寄附金の総額が不明なため断言はできないものの、70%を使い切っているとは思えない。
仮に帳簿上は70%となっていても、所轄庁と違って国税は活動実態にまで踏み込んでくるだろう。
[追記]
「チャリティー・プラットフォーム」で公開された収支報告書は、「年次報告書」よりも多少詳しい。
http://www.charity-platform.com/charitynavi/organization/data/kamonohashi-shushirepo.pdf
しかし、「会費事業収入」は「正会員」からの「会費」と、寄付金に分類されるべき「サポーター会員」からの収入の合計となっている。
国税庁は2種の正会員会費(3万6千円と6万円)の違いの根拠と会費総額における内訳、会費とサポーター収入の別を要求してくるだろう。
パブリックサポート・テストの計算式にあてはめるだけならば、会費と寄付金の総計があればよい。
ざっくり計算すると0.22で、上回るべき基準値0.2よりごくわずかに大きいことがわかる。分母については控除(独立行政法人からの交付)が数十万円あるので、さらに微妙に大きくなるはずだ。
by grilled_duckmole
| 2008-08-14 21:51