"Wathnakpheap"からの返事 (1)
※ 訳文を見直した
「かものはしプロジェクト」と過去に提携関係にあった"Wathnakpheap"に問い合わせしてみた。中3日で返信がきた。
本木恵介副理事長によれば、
ということであった。
〈見解の相違〉といったレベルじゃない。
"USDOL"との関係については知らなかったけれど、これは説得力のある説明だ。
"WP"が参加する"CHES"プロジェクトの資金源も"USDOL"である。
いっぽう、本木副理事長は「国際機関」としか書いていない。
具体的な名称を知られて、困ることでもあるのだろうか?
英語のことはよくわからないが、日本の無名のNGOが"WP"に悪罵を投げかけている、と、あらゆる「国際機関」に報告するだけの用意はある。
ほんとうは「かものはしプロジェクト」は、1つの商品あたりの利益が大きい絹製品に関わりたいようだ。
現地在住の日本人に相談に行って、「長い時間がかかるからやめるべき」とのアドバイスを受けたりしている。桑畑に適した土地を探していた形跡もある。
竹製品では日本に持ち帰っても売れる見込みはあまりないし、輸送費自体が割に合わない。
スヴァイリエンからの撤退は、「かものはしプロジェクト」側の都合によるところ大であると考えていいだろう。
なお、"Governance Board"を「理事会」としたが、これは「評議会」とでも訳すべきなのかもしれない。
"WP"は理事の3人を知っているはずだが、どうも彼らの上に"Governance Board"が存在していると思っている節がある。
「かものはしプロジェクト」と過去に提携関係にあった"Wathnakpheap"に問い合わせしてみた。中3日で返信がきた。
質問:スヴァイリエンで「かものはしプロジェクト」が活動できなくなったいきさつは?
確かに「かものはしプロジェクト」は当初、スヴァイリエン州で"WP"とともに活動する計画を持っていました。
そのために、竹製品のSME(Small and Medium Enterprise/comunity factory)に関して現地調査も行ないました。
「かものはしプロジェクト」はスヴァイリエンでの活動をすることで(いったん)合意しました。
その後、彼らはシェムリアプ州チ・クラエン地区でのフィールド調査に同行し、そこで"WP"が進めているSMEを見学しました。
ドナーに恵まれ、順調に運営されているSMEに、彼らは好印象をもちました。3ないし4か所に連れていきました。
シェムリアプ州に来て、彼らは多数の観光客向けの土産店にも注目しました。
そして彼らは言いました。「かものはしプロジェクト」の理事会(Governance Board)は対象地域を変更したいと言いはじめた、と。
その理由は、(単独で運営する力がないため)既存のプロジェクトとの協力というかたちが必要なこと、そして、スヴァイリエン地区での活動資金の不足について"WP"がドナーの開拓ができるか不安である、と。
ここで2006年の財政状況について説明しましょう。
当時"WP"は、"The Asia Found"、"IOM"、"ILO-IPEC"、"SHF"を大口のドナーとしており、うち3つは"USAID"および"USDOL"が親であり、その3つの、米国からの援助は、スヴァイリエンでのプロジェクトをまかなうには不足していました。
"USAID"は"WP"の、スヴァイリエン州でのコミュニティに根ざした活動を高く評価していたので、"EWMI"に対して6か月分のつなぎ資金を拠出するよう要請しました。
これにより"WP"の活動は継続が可能になり、その後"SHF"からは復興プログラムとガバナンス向上のため事業の資金も追加されました。
(「かものはしプロジェクト」が実施するはずだった)竹製品のSMEは、今日にいたるまで運営が続けられています。
確かに「かものはしプロジェクト」は当初、スヴァイリエン州で"WP"とともに活動する計画を持っていました。
そのために、竹製品のSME(Small and Medium Enterprise/comunity factory)に関して現地調査も行ないました。
「かものはしプロジェクト」はスヴァイリエンでの活動をすることで(いったん)合意しました。
その後、彼らはシェムリアプ州チ・クラエン地区でのフィールド調査に同行し、そこで"WP"が進めているSMEを見学しました。
ドナーに恵まれ、順調に運営されているSMEに、彼らは好印象をもちました。3ないし4か所に連れていきました。
シェムリアプ州に来て、彼らは多数の観光客向けの土産店にも注目しました。
そして彼らは言いました。「かものはしプロジェクト」の理事会(Governance Board)は対象地域を変更したいと言いはじめた、と。
その理由は、(単独で運営する力がないため)既存のプロジェクトとの協力というかたちが必要なこと、そして、スヴァイリエン地区での活動資金の不足について"WP"がドナーの開拓ができるか不安である、と。
ここで2006年の財政状況について説明しましょう。
当時"WP"は、"The Asia Found"、"IOM"、"ILO-IPEC"、"SHF"を大口のドナーとしており、うち3つは"USAID"および"USDOL"が親であり、その3つの、米国からの援助は、スヴァイリエンでのプロジェクトをまかなうには不足していました。
"USAID"は"WP"の、スヴァイリエン州でのコミュニティに根ざした活動を高く評価していたので、"EWMI"に対して6か月分のつなぎ資金を拠出するよう要請しました。
これにより"WP"の活動は継続が可能になり、その後"SHF"からは復興プログラムとガバナンス向上のため事業の資金も追加されました。
(「かものはしプロジェクト」が実施するはずだった)竹製品のSMEは、今日にいたるまで運営が続けられています。
本木恵介副理事長によれば、
パートナーNGOの問題
パートナーであるNGOのWP(カンボジア人運営)が、
スヴァイリエンで職業訓練中心のサービスを展開していた。
このプロジェクトは国際機関に資金支援をうけていた。
そしてかものはしプロジェクトは、
この職業訓練が資金的自立を果たし、
成長をするためにどうすればよいのか、
共に考え実行しようとWPと提携を結んだ。
ところが、この資金支援がストップしてしまった。
正確に言うと、支援契約が更新されるタイミングで
更新されなかったということである。
その結果、スヴァイリエンの事務所機能は停止してしまった。
この理由を支援側の職員に聞くと、明瞭ではないが
「成果が出ていないため」ということが大きかった。
また、WPに組織運営上の不透明さがあった
ということもポイントであったようである。
http://www.kamonohashi-project.net/news/notes/20061002_278.php
パートナーであるNGOのWP(カンボジア人運営)が、
スヴァイリエンで職業訓練中心のサービスを展開していた。
このプロジェクトは国際機関に資金支援をうけていた。
そしてかものはしプロジェクトは、
この職業訓練が資金的自立を果たし、
成長をするためにどうすればよいのか、
共に考え実行しようとWPと提携を結んだ。
ところが、この資金支援がストップしてしまった。
正確に言うと、支援契約が更新されるタイミングで
更新されなかったということである。
その結果、スヴァイリエンの事務所機能は停止してしまった。
この理由を支援側の職員に聞くと、明瞭ではないが
「成果が出ていないため」ということが大きかった。
また、WPに組織運営上の不透明さがあった
ということもポイントであったようである。
http://www.kamonohashi-project.net/news/notes/20061002_278.php
ということであった。
〈見解の相違〉といったレベルじゃない。
"USDOL"との関係については知らなかったけれど、これは説得力のある説明だ。
"WP"が参加する"CHES"プロジェクトの資金源も"USDOL"である。
いっぽう、本木副理事長は「国際機関」としか書いていない。
具体的な名称を知られて、困ることでもあるのだろうか?
英語のことはよくわからないが、日本の無名のNGOが"WP"に悪罵を投げかけている、と、あらゆる「国際機関」に報告するだけの用意はある。
ほんとうは「かものはしプロジェクト」は、1つの商品あたりの利益が大きい絹製品に関わりたいようだ。
現地在住の日本人に相談に行って、「長い時間がかかるからやめるべき」とのアドバイスを受けたりしている。桑畑に適した土地を探していた形跡もある。
竹製品では日本に持ち帰っても売れる見込みはあまりないし、輸送費自体が割に合わない。
スヴァイリエンからの撤退は、「かものはしプロジェクト」側の都合によるところ大であると考えていいだろう。
なお、"Governance Board"を「理事会」としたが、これは「評議会」とでも訳すべきなのかもしれない。
"WP"は理事の3人を知っているはずだが、どうも彼らの上に"Governance Board"が存在していると思っている節がある。
by grilled_duckmole
| 2008-08-29 07:30