死ぬまでウソを吐き通すつもりかい? 村田早耶香さん (48)
初めて聞こえた! 現地からの肉声
(略)出来上がった番組を見たとき、私たちスタッフはこれまでにないほどの充実感を感じました。テレビに取り上げられたことが嬉しかったと言うのではなく、今まであまり聞こえてこなかったカンボジアの人たちの肉声が聞こえてきたからです。
(p.209)
(略)出来上がった番組を見たとき、私たちスタッフはこれまでにないほどの充実感を感じました。テレビに取り上げられたことが嬉しかったと言うのではなく、今まであまり聞こえてこなかったカンボジアの人たちの肉声が聞こえてきたからです。
(p.209)
現地に駐在員がいて、その団体の代表がテレビで「初めて」「肉声」を知るってのは、どういうことなんだろう?
クメール語もわからないのに。
他にも、未放映のインタビューには嬉しい内容のものがたくさんありました。
(略)彼女がファクトリーで働くようになって、下の弟二人が学校に通えるようになりました。
(略)彼女がファクトリーで働くようになって、下の弟二人が学校に通えるようになりました。
就学率を上げるための具体的な活動はなにもしていないことがわかる。
単に給料を払っているだけだ。
学校に通っていない児童を学校に戻すタイミングは新学期が始まる10月が適している。
入学の機会を逃したまま大きくなった児童には、編入のための学校外の教育が必要になる。
そのような施策は、なにも存在していないことがわかる。
実際に「通えるようになりました」といっているのか「安心して通わせることができます」なのか、それはわからない。
義理がたいカンボジア人だから、月に25ドルという〈生活の足し〉に対して、それくらいのことはいうだろう。
そしてここでも、カンボジアの小学校入学率/就学率が実はそれほど低くないことを日本人が知らない、ということが利用されている。
「年次報告書」に最初の「ファクトリー」周辺の住民の写真が載っていたが、かなり年齢のいった女の子も上半身裸だし、男物・女物は関係なく服を着ているし、そこが〈地帯〉として貧困であり、〈女の子に教育はいらない〉〈体ができたら野良で働け〉といった因習も残っているだろうことが想像できる。
しかし、
スタート段階においては、最貧困層という問題がありすぎるよりも、
この層から初めてファクトリーの運営を軌道にのせ、次の段階で、
というほうがよいと考えています。
http://www.kamonohashi-project.net/news/cf/20080701_433.php
この層から初めてファクトリーの運営を軌道にのせ、次の段階で、
というほうがよいと考えています。
http://www.kamonohashi-project.net/news/cf/20080701_433.php
「かものはしプロジェクト」は、その貧困地帯から逃げ出した。
逃げ出したまま「次の段階」であった「最貧困層」に向けた「ファクトリーの横展開」という計画をお蔵入りさせようとしている。
最初の「ファクトリー」があったという「オクロン村」は"Ou Khlong"のことのようだ。
現在の「ファクトリー」のあるクチャ周辺図。
現地事務所は"Dam Daek"にある。
by grilled_duckmole
| 2009-06-20 17:39