「売春宿に売り飛ばされる事態を防いでいる」?
東京都の「NPO法人情報提供システム」がこの春から稼動している。
「かものはしプロジェクト」の過去の報告書を読んでみたのだが、
なにこれ?
正しいのは「家庭収入を安定化」まで。
50名でスタートするはずだった訓練は初日から16名がリタイヤし、15歳の男子2名を含む34名で開始された。
それが3月末にはすでに20人前後にまで減っていたということだが、訓練生の世帯に「女の子」がいるという保証すらない。「出稼ぎ」は「都市部」に限らない。
末期には、
と嬉々として報告するなど、支援対象がどの層なのかすらあやしくなっている。
〈運転時にヘルメットをかぶってもらい、幹線道路を走行中、交通事故で頭を打って死亡するのを防いでいる〉みたいなはなしで、バイクのない家や、田舎道をとろとろ走っている連中を選んでもしかたがないのに、そういうことをしている。
しかも量的なインパクトがまったく欠如している。
これで事業費521万円、実稼動3か月程度。
ここで、他の団体のプロジェクトを見てみる。
カンボジアでの事業費892万円のうち、奨学制度と収入向上を組み合わせたこの事業に費やされた額は不明。
「JICA」からの助成は50万円。
ちなみに「シーライツ」の駐在員の給与は「かものはしプロジェクト」よりもずっと高い。
「かものはしプロジェクト」の過去の報告書を読んでみたのだが、
なにこれ?
20世帯が現在月額4000円の収入を得ることができており、家庭収入を安定化させ、女の子が都市部に出稼ぎをし、その際騙されて売春宿に売り飛ばされる事態を防いでいる。
正しいのは「家庭収入を安定化」まで。
50名でスタートするはずだった訓練は初日から16名がリタイヤし、15歳の男子2名を含む34名で開始された。
それが3月末にはすでに20人前後にまで減っていたということだが、訓練生の世帯に「女の子」がいるという保証すらない。「出稼ぎ」は「都市部」に限らない。
末期には、
②村長の奥さん(写真真ん中)
「うちの娘も是非参加させて欲しい」とのお願い。
「うちの娘も是非参加させて欲しい」とのお願い。
と嬉々として報告するなど、支援対象がどの層なのかすらあやしくなっている。
〈運転時にヘルメットをかぶってもらい、幹線道路を走行中、交通事故で頭を打って死亡するのを防いでいる〉みたいなはなしで、バイクのない家や、田舎道をとろとろ走っている連中を選んでもしかたがないのに、そういうことをしている。
しかも量的なインパクトがまったく欠如している。
これで事業費521万円、実稼動3か月程度。
ここで、他の団体のプロジェクトを見てみる。
(1)事業名
カンボジア国スバイリエン州における子どもの人身売買を防止するための奨学金事業
(2)実施団体名
特定非営利活動法人 国際子ども権利センター
(略)
②収入向上事業
対象家庭の少女たちが、家計を助けることになっていることから、通学することに対して親に引け目を感じなくなった。
プロジェクト実施前、45人の牛銀行メンバーの35%-40%のメンバーが子どもたちと一緒に物乞いや建設現場や縫製工場での労働のためにベトナムに出稼ぎに出ていたが、プロジェクト実施後、出稼ぎに出るメンバーは10%-15%に減った。さらに、10%-15%の出稼ぎに出るメンバーは、今現在、子どもの権利について明確に理解しているため、出稼ぎに出る際に子どもたちを連れて行かなくなった。
(略)
④奨学生の選出、奨学金(米、文房具)の提供と授与式の開催
・子どもたちは、以前にも増して、勉強に専念するようになった。また、以前は、家族を支え、米を買うために仕事に出る事で、学校を欠席していたが、欠席数が減った。
・シーライツから米を受給することで、家族にきがねなく勉強ができるようになった。
・米を受給した生徒に対して、学校長や先生からより注意を支払われるようになった。
・2007年に出稼ぎにいった子どもが817人(内、女子433人)だったのに対し、2008年は、出稼ぎにいった子どもが504人(内、女子271人)に減少した。
・プロジェクト実施前、平均35%-40%の生徒が退学していたが、当プロジェクトによって米を受給した80人の生徒のうち退学生徒数はわずか7人の生徒だけであった。7人中の何人かは、結婚したり、近所の縫製工場に勤務している。
http://www.kifu.jica.go.jp/kifu_info/report_02.pdf
カンボジア国スバイリエン州における子どもの人身売買を防止するための奨学金事業
(2)実施団体名
特定非営利活動法人 国際子ども権利センター
(略)
②収入向上事業
対象家庭の少女たちが、家計を助けることになっていることから、通学することに対して親に引け目を感じなくなった。
プロジェクト実施前、45人の牛銀行メンバーの35%-40%のメンバーが子どもたちと一緒に物乞いや建設現場や縫製工場での労働のためにベトナムに出稼ぎに出ていたが、プロジェクト実施後、出稼ぎに出るメンバーは10%-15%に減った。さらに、10%-15%の出稼ぎに出るメンバーは、今現在、子どもの権利について明確に理解しているため、出稼ぎに出る際に子どもたちを連れて行かなくなった。
(略)
④奨学生の選出、奨学金(米、文房具)の提供と授与式の開催
・子どもたちは、以前にも増して、勉強に専念するようになった。また、以前は、家族を支え、米を買うために仕事に出る事で、学校を欠席していたが、欠席数が減った。
・シーライツから米を受給することで、家族にきがねなく勉強ができるようになった。
・米を受給した生徒に対して、学校長や先生からより注意を支払われるようになった。
・2007年に出稼ぎにいった子どもが817人(内、女子433人)だったのに対し、2008年は、出稼ぎにいった子どもが504人(内、女子271人)に減少した。
・プロジェクト実施前、平均35%-40%の生徒が退学していたが、当プロジェクトによって米を受給した80人の生徒のうち退学生徒数はわずか7人の生徒だけであった。7人中の何人かは、結婚したり、近所の縫製工場に勤務している。
http://www.kifu.jica.go.jp/kifu_info/report_02.pdf
カンボジアでの事業費892万円のうち、奨学制度と収入向上を組み合わせたこの事業に費やされた額は不明。
「JICA」からの助成は50万円。
ちなみに「シーライツ」の駐在員の給与は「かものはしプロジェクト」よりもずっと高い。
by grilled_duckmole
| 2009-07-03 23:27