死ぬまでウソを吐き通すつもりかい? 村田早耶香さん (59)
二〇〇九年五月現在、かものはしプロジェクトではカンボジアでの児童買春に関する現地調査を改めて進めています。調査の結果、たいへん喜ばしいことに、児童買春問題は解決傾向にある(!)ということがわかりました。以前にタイがそうであったように、カンボジアでも法律が整備されたことが大きな要因となり、被害者数は減少傾向にあるようです。
(略)
たとえば、当初予定していたようにコミュニティファクトリーを他地域へどんどん展開していくのではなく、被害に遭うリスクの高い地方の子どもたちにファクトリーに来てもらい、住み込みで訓練を受けてもらうこと。被害者を保護している団体や法執行の強化を行っている団体と連携すること。同時進行で行っている他国調査を踏まえ、他国への展開を計画することなどです。
(pp.228-229)
(略)
たとえば、当初予定していたようにコミュニティファクトリーを他地域へどんどん展開していくのではなく、被害に遭うリスクの高い地方の子どもたちにファクトリーに来てもらい、住み込みで訓練を受けてもらうこと。被害者を保護している団体や法執行の強化を行っている団体と連携すること。同時進行で行っている他国調査を踏まえ、他国への展開を計画することなどです。
(pp.228-229)
読み直すたびにボロが出る。
2007年12月に国会を通過した新法の施行は翌年1月。その効果をずっとモニタするのが役回りのはずなのに、1年以上たってから「大きな要因となり」「減少傾向に」と持ち出す。
カンボジアではだいぶ状況が改善されてきました。もちろん、失業率の高さやHIVといった問題は残っていますが、あくまでも私たちの使命は児童買春の撲滅です。ですから、児童買春をなくすという使命に沿って、他の国に活動を広げていこうと計画しています。児童買春の問題が起こっている国で、カンボジアと同じようなコミュニティファクトリーのモデルを展開できたらと思っています。
(2008年7月)
http://www.rikkyo.ne.jp/web/z3000268/socialdesigner/vol11/p01-interview.html
(2008年7月)
http://www.rikkyo.ne.jp/web/z3000268/socialdesigner/vol11/p01-interview.html
何度でも書くが、「減少傾向」にあるのを知ったのはずっと前のことだ。昨年7月公表の文章が取材されたのはおそらく5月10日で、そのころカンボジアの現地事業は休止して半年になろうとしている。
「他国への展開」というものも、最初はこうだった。
今後の展望は、「カンボジアで成功したら、ベトナムやミャンマーに事業を拡大すること」だという。
現在支援している貧しい農村における受益者を、2008年までに200世帯に増やす見込みだ。ゴザ作りやカンボジアシルクの織物で、雇用の場を拡大している。農業に従事している父親が死んだだけで一家が破産、子どもを売って生計を立てる――そんな悲惨な状況をなくすことが、児童買春問題の解決につながる。
http://www.nextone.jp/no061012/iv/iv05.html
現在支援している貧しい農村における受益者を、2008年までに200世帯に増やす見込みだ。ゴザ作りやカンボジアシルクの織物で、雇用の場を拡大している。農業に従事している父親が死んだだけで一家が破産、子どもを売って生計を立てる――そんな悲惨な状況をなくすことが、児童買春問題の解決につながる。
http://www.nextone.jp/no061012/iv/iv05.html
取材は2006年9月か10月。
「ファクトリー」の「他国展開」は「カンボジアでの成功」が前提だったはずなのだが、それはどうでもいいようだ。最初から「ベトナムやミャンマーに事業を拡大すること」ありき、だったのだ。
って、なんだこれ?
この時点では、まだ「ファクトリー」は存在すらしてしない。
なにしろ、『いくつもの壁にぶつかりながら』では、現地NGOとの提携期間が2006年12月から、訓練スタートが同月後半ということになっている。
「ゴザ作り」をしていたのは"Wathnakpheap"の指導による12世帯だ。
by grilled_duckmole
| 2009-07-09 14:27