「ハタチに満たない娘を」?
4年も前のビデオを上映して「これがいまの現状です」と付け加えるようなあくどい手口は、もはや使いにくいはずだ。
もちろん、19歳で最初に行った場所がカンボジアであると誤解させるような、
あるいは19歳でカンボジアに行った、とはっきりいいきるようなことも封印だ。
最近の講演では、なにがはなされているのだろう。
カンボジアで行われている事業は、主に二つあります。
一つは、需要と供給を減らして相互の関係を止めることです。
つまり売春宿に連れて行かれる子供を減らす活動と、客を減らす活動です。
もう一つは、保護した女の子を自立させる活動です。
売春宿から保護した子は泣くこともできないほど感情が失われて、まずはそのケアから始めてあげます。
徐々に就業させるための訓練を行い、最終的には仕事に就くまでになるそうです。
こうした活動を進めるかものはしプロジェクトのお話を聞いてとても感銘を受けました。
http://taniothehoto.blog8.fc2.com/blog-entry-255.html
聞きまちがいならいいけどね、それらはすべて他の団体の活動だ。
親自らが娘を売るそうです。
信じられませんが、これが事実のようです。
これもこのまましゃべっているとは限らないけど、「10代前半」とか「5歳や6歳から」とはいえなくなったようだ。
「売春宿から保護した子は泣くこともできないほど感情が失われて」というのは、最近加わった描写で、そういう事実はあったのだが、そういう子どもばかりとは限らない。
そのうち、どこかの団体が講演録を公開することもあるだろう。注目して待ちたい。
新たな作り話をしなければ、場が持たないだろうから。
それにしても、大学生がこのインチキ団体に引っかかる、というのはわかる。
しかし、教員が引っかかるのはどうにかならないものか?
[追記]
「保護」されるような場所にいた(18歳未満という意味での)「こども」の一部は、その後フリーランスの売春婦になっている。それだけではなく、ただの被害者から売春の元締めになる例がある、というのはふつうに町で飯を食っていてもわかったことだ。
ベトナム人といっても、出身地がカンボジア国内であることもある。
http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2009/123135.htm
こういう事実をこの団体はあえて伏せ、〈カンボジアの娘が農家から売られてくる〉と問題を単純化する。
最近になってようやく気づいたが、定住外国人とベトナム人妻の組み合わせには元売春婦というケースがあり、そういうカップルはレストランなどを始めてもすぐに女性を置きたがった。このケースではこどもが被害にあうことはほとんどないが。
こういう〈流通〉の経路は「ファクトリー」ではどうしようもないし、そういう〈経路〉があることに触れられたこともない。