『IT Pro』「カンボジアの児童買春とITで闘う」を読む (2)
> ただし青木氏と本木氏は,さまざまな社会起業の事業モデルを話し合ったものの,
> 実行に踏み切れなかった。「ビジョナリーカンパニーという本を読むと,企業が
> 成功するカギはビジョンと書いてある。しかし,なんのためにやるのか,という,
> そもそものビジョンをなかなか見いだせなかった」(本木氏)
>
> そこに現れたのが村田代表である。青木氏の社会起業家サークルに顔を出した
> 村田代表は,「カンボジアの女の子を買春から救う」というはっきりした
> ビジョンを持っており,青木氏と本木氏を圧倒した。村田氏のビジョンを具現化
> する仕掛けとしてIT事業を青木氏と本木氏は考え出し,実行したわけだ。
「立ち戻るべき原点はそこなのだろうか?」と書いたが、原点に立ち返ってしまえば「ビジョンなき起業欲」が「事業モデル」を模索する時点まで退化せざるをえない理由がわかる。そして今、当時は圧倒された「ビジョン」が「Xperl」にとってはただの〈口実〉に近い。
東大的、である。入学はしたものの前期課程の成績が芳しくなく、不本意な専攻に進んだものの研究がはかどらない、というよくある例にどこか似ている。やりたいことはこれではない、と思った学生が故郷の医学部や入学時に専攻の決まる他の大学を再受験したりする例にも。
カンボジアにおける児童買春の被害者には男児も多い(特にシハヌークビル、カンポット方面)。また国外(主にベトナム)から連れてこられた子どもも。
一貫して「カンボジアの女の子」「カンボジアの少女」と言い続ける姿も、まったく進化していないのである。「ビジョン」の実現を目指していればこんなことにはならない。なりえない。
2003年のxperl.jpのトップページより。
> Xperl社は、東南アジアにおける児童買春問題に取り組む「かものはし
> プロジェクト」を金銭面でサポートしていく団体として、2002年に
> 設立されました。当社の利益の一部が、「かものはしプロジェクト」を通じて、
> 東南アジアの少女たちの自立のために使われます。
> 実行に踏み切れなかった。「ビジョナリーカンパニーという本を読むと,企業が
> 成功するカギはビジョンと書いてある。しかし,なんのためにやるのか,という,
> そもそものビジョンをなかなか見いだせなかった」(本木氏)
>
> そこに現れたのが村田代表である。青木氏の社会起業家サークルに顔を出した
> 村田代表は,「カンボジアの女の子を買春から救う」というはっきりした
> ビジョンを持っており,青木氏と本木氏を圧倒した。村田氏のビジョンを具現化
> する仕掛けとしてIT事業を青木氏と本木氏は考え出し,実行したわけだ。
「立ち戻るべき原点はそこなのだろうか?」と書いたが、原点に立ち返ってしまえば「ビジョンなき起業欲」が「事業モデル」を模索する時点まで退化せざるをえない理由がわかる。そして今、当時は圧倒された「ビジョン」が「Xperl」にとってはただの〈口実〉に近い。
東大的、である。入学はしたものの前期課程の成績が芳しくなく、不本意な専攻に進んだものの研究がはかどらない、というよくある例にどこか似ている。やりたいことはこれではない、と思った学生が故郷の医学部や入学時に専攻の決まる他の大学を再受験したりする例にも。
カンボジアにおける児童買春の被害者には男児も多い(特にシハヌークビル、カンポット方面)。また国外(主にベトナム)から連れてこられた子どもも。
一貫して「カンボジアの女の子」「カンボジアの少女」と言い続ける姿も、まったく進化していないのである。「ビジョン」の実現を目指していればこんなことにはならない。なりえない。
2003年のxperl.jpのトップページより。
> Xperl社は、東南アジアにおける児童買春問題に取り組む「かものはし
> プロジェクト」を金銭面でサポートしていく団体として、2002年に
> 設立されました。当社の利益の一部が、「かものはしプロジェクト」を通じて、
> 東南アジアの少女たちの自立のために使われます。
by grilled_duckmole
| 2007-05-26 17:57