「競争も激化」? (2)
「コミュニティファクトリー」プロジェクトでも、"WP"(Wathanakpheap)は「かものはしプロジェクト」ではなく競合する他の団体と提携を結ぼうとした。
「かものはしプロジェクト」の現地駐在員の1人は「『ビジネスをベースとしてこその持続可能な支援』の形はなかなか理解されるのに時間がかかるようだ」と言っている。しかし、提携を見送ろうとした理由が「経済的自立の支援ではなく、この団体自身のビジネスが主目的だ」と考えたからではない、と断言はできない。
理解に時間がかかるのではない。売上や利益の流れを示す明快な資料が何もない。
「ビジネスとして利益を上げ持続可能な自己収益性のある企業となること」の目標として7月が示されているだけだ。
「50人規模の工房」で何人が訓練を受けているか、いつまでにどの程度の収入をもたらし、結果としてどのように子どもたちの置かれる状況が改善されるのか、具体性が何もない。
> 誰しも輝くしく成功している事業に寄付・出資・協力をしようとします。
> よい事業に社会資源がより多く集まり、うまくいっていない、社会的インパクトを
> あまり出せない事業は淘汰されていきます。 これは市場原理を働かすためにも
> 必要なことです。
>
> ところが、ときおり会社が銀行の融資や出資をひきつけておくために、
> 粉飾決算をするように、NGOも自分たちの成功を 過度にアピールし、
> 失敗を隠してしまうことがあります。
http://keisuke.vox.com/library/post...
直接の事業の成果ではなく、「10年後には5千人」「2008年度には200世帯、1000人の子どもたち」といった数値目標、あるいは「子どもたちの笑顔」のようなもので「社会的インパクト」の喚起を試みるようになれば、その団体はこの引用文中で本木恵介副理事長の言う「淘汰」されるべき存在になるのだろう。
[追記]
たとえば、「50人」の訓練生に月20USDを支給すれば、それだけで月1000USDである。
利益が出るまでそれを誰が負担しているのか、センター自体が給与を払えるようにはどれだけの売上が必要なのか。
「かものはしプロジェクト」の現地駐在員の1人は「『ビジネスをベースとしてこその持続可能な支援』の形はなかなか理解されるのに時間がかかるようだ」と言っている。しかし、提携を見送ろうとした理由が「経済的自立の支援ではなく、この団体自身のビジネスが主目的だ」と考えたからではない、と断言はできない。
理解に時間がかかるのではない。売上や利益の流れを示す明快な資料が何もない。
「ビジネスとして利益を上げ持続可能な自己収益性のある企業となること」の目標として7月が示されているだけだ。
「50人規模の工房」で何人が訓練を受けているか、いつまでにどの程度の収入をもたらし、結果としてどのように子どもたちの置かれる状況が改善されるのか、具体性が何もない。
> 誰しも輝くしく成功している事業に寄付・出資・協力をしようとします。
> よい事業に社会資源がより多く集まり、うまくいっていない、社会的インパクトを
> あまり出せない事業は淘汰されていきます。 これは市場原理を働かすためにも
> 必要なことです。
>
> ところが、ときおり会社が銀行の融資や出資をひきつけておくために、
> 粉飾決算をするように、NGOも自分たちの成功を 過度にアピールし、
> 失敗を隠してしまうことがあります。
http://keisuke.vox.com/library/post...
直接の事業の成果ではなく、「10年後には5千人」「2008年度には200世帯、1000人の子どもたち」といった数値目標、あるいは「子どもたちの笑顔」のようなもので「社会的インパクト」の喚起を試みるようになれば、その団体はこの引用文中で本木恵介副理事長の言う「淘汰」されるべき存在になるのだろう。
[追記]
たとえば、「50人」の訓練生に月20USDを支給すれば、それだけで月1000USDである。
利益が出るまでそれを誰が負担しているのか、センター自体が給与を払えるようにはどれだけの売上が必要なのか。
by grilled_duckmole
| 2007-06-06 07:45