「批判を受けたからといって」?
> また、事業モデルに対して疑問や批判を投げかけられ、ミッションに対して
> 職業訓練のアプローチを取るコツに疑問を持った。その結果、たまご
> プロジェクトでPC 教室を運営することの位置付けが未だクリアではない
> ことから、活動を一時中断し、話し合いが必要とされた。
> 話し合いを重ねた結果、立ち上げ段階で現在計画に批判を受けたからと
> いって実行せず、中止または変更するのではなく、まずは経験してみることで
> 学び、経験をもとに変更し改善していくことが大切と考えた。
(「2004年度上半期活動報告書」より)
どのような疑問や批判だったのかは読み取れないが、「職業訓練のアプローチ」自体には、誰も異存はなかったはずだ。
「PC教室」という「職業訓練」の内容だったのか、「保護する活動」を抜きにして、先行して「職業訓練」が実施されることだったのか?
この中断を経て、この団体の「そげんコツ言うたかて、ワシらはやるっちゅうんじゃ」という姿勢が確立されていく。
こうして「経験」してみるために始めた「PCスクール」は、「国際コミュニケーション基金」の100万円を投じた第1期を終え、"Salesforce Foundation"からの5000USDによる第2期・第3期、同財団からの金額不明の助成による第4期・第5期と、事業報告書がまとめられることもなく、迷走を続けてはや3年め、である。
> ここでは、カンボジアの孤児や家庭崩壊の子供を助けるNGOから、勉強の
> できる子を推薦してもらい、子供たちにコンピューターを無料で教える
> PC学校の活動をしています。
>
> 現在、10台のノート型コンピューターを所有し、それらを使って午前と
> 午後に分かれて学校帰りに子供たちが授業を受けています。12歳から
> 18歳の子が学んでいるそうです。
http://mayumii.exblog.jp/5394407/
当初の計画にあった「クメール語」「英語」「算数」といった基礎教育の提供は放棄され、参加できる生徒が学力で選別されるようになった。
> カンボジアで生活が苦しいため、少女が売春宿に売られていると言う現実が
> あります。(親も生活の為に売らざるを得ない)働きたくても何も能力が
> 無い為仕事も出来ない。
> そういう人達をサポートして、職業訓練と雇用機会を作りましょう!
> ってな具合です。
http://tomob.exblog.jp/5951262/
「PCスクール」は「職業訓練」的ではなくなっている。
12歳の子どもは、合法的に働けるようになるまで少なくともまだ3年はあるのだから就職に直結させようとしても無理があるし、また、就職率が向上したという成果もない。
「オフショア開発」への「雇用を前提」にもしていない。
これらも「学び、経験をもとに変更し改善」した結果である。
「コミュニティーファクトリー」は村内からの応募者が思うように集まらず、対象年齢も下げることになった。「親には職業を」だったはずが、そこに子どもも加えることになる(これは、いわゆる「子どもの参加」という文脈とはまったく違う)。
それを現地の「ニーズ」だと勘違いして、最初から広域で募集する、対象年齢を下げる、それが「学び、経験をもとに変更し改善」した点、とされることもじゅうぶんありうるだろう。
[追記]
3人の理事は、東大生を中心とした"active program"という起業家を志向する学生のサークルの中心メンバーであった。この図は"active program"のサイトに法人格取得後も掲示されていた。
まず「住み込み寮を提供」「基礎学力をつける」、その後「職業訓練」が始まるのであり、この2つを飛ばしていきなり「PCスクール」を始めるとなれば、順番が違うという声があがらない方がおかしい。
> 職業訓練のアプローチを取るコツに疑問を持った。その結果、たまご
> プロジェクトでPC 教室を運営することの位置付けが未だクリアではない
> ことから、活動を一時中断し、話し合いが必要とされた。
> 話し合いを重ねた結果、立ち上げ段階で現在計画に批判を受けたからと
> いって実行せず、中止または変更するのではなく、まずは経験してみることで
> 学び、経験をもとに変更し改善していくことが大切と考えた。
(「2004年度上半期活動報告書」より)
どのような疑問や批判だったのかは読み取れないが、「職業訓練のアプローチ」自体には、誰も異存はなかったはずだ。
「PC教室」という「職業訓練」の内容だったのか、「保護する活動」を抜きにして、先行して「職業訓練」が実施されることだったのか?
この中断を経て、この団体の「そげんコツ言うたかて、ワシらはやるっちゅうんじゃ」という姿勢が確立されていく。
こうして「経験」してみるために始めた「PCスクール」は、「国際コミュニケーション基金」の100万円を投じた第1期を終え、"Salesforce Foundation"からの5000USDによる第2期・第3期、同財団からの金額不明の助成による第4期・第5期と、事業報告書がまとめられることもなく、迷走を続けてはや3年め、である。
> ここでは、カンボジアの孤児や家庭崩壊の子供を助けるNGOから、勉強の
> できる子を推薦してもらい、子供たちにコンピューターを無料で教える
> PC学校の活動をしています。
>
> 現在、10台のノート型コンピューターを所有し、それらを使って午前と
> 午後に分かれて学校帰りに子供たちが授業を受けています。12歳から
> 18歳の子が学んでいるそうです。
http://mayumii.exblog.jp/5394407/
当初の計画にあった「クメール語」「英語」「算数」といった基礎教育の提供は放棄され、参加できる生徒が学力で選別されるようになった。
> カンボジアで生活が苦しいため、少女が売春宿に売られていると言う現実が
> あります。(親も生活の為に売らざるを得ない)働きたくても何も能力が
> 無い為仕事も出来ない。
> そういう人達をサポートして、職業訓練と雇用機会を作りましょう!
> ってな具合です。
http://tomob.exblog.jp/5951262/
「PCスクール」は「職業訓練」的ではなくなっている。
12歳の子どもは、合法的に働けるようになるまで少なくともまだ3年はあるのだから就職に直結させようとしても無理があるし、また、就職率が向上したという成果もない。
「オフショア開発」への「雇用を前提」にもしていない。
これらも「学び、経験をもとに変更し改善」した結果である。
「コミュニティーファクトリー」は村内からの応募者が思うように集まらず、対象年齢も下げることになった。「親には職業を」だったはずが、そこに子どもも加えることになる(これは、いわゆる「子どもの参加」という文脈とはまったく違う)。
それを現地の「ニーズ」だと勘違いして、最初から広域で募集する、対象年齢を下げる、それが「学び、経験をもとに変更し改善」した点、とされることもじゅうぶんありうるだろう。
[追記]
3人の理事は、東大生を中心とした"active program"という起業家を志向する学生のサークルの中心メンバーであった。この図は"active program"のサイトに法人格取得後も掲示されていた。
まず「住み込み寮を提供」「基礎学力をつける」、その後「職業訓練」が始まるのであり、この2つを飛ばしていきなり「PCスクール」を始めるとなれば、順番が違うという声があがらない方がおかしい。
by grilled_duckmole
| 2007-06-24 21:29