「五年後のイメージ」(2005年3月) ?
送りつけられたデータの中にYahoo! Japanのグループのログがある。
公益性に鑑みて、本木恵介副理事が清水武メンバー(当時)に問われて将来のイメージを語っているこの部分だけ公開に踏み切ることにする。日付は2005年3月6日。
> ・一年後のオフショアイメージ
> -一年半後のオフショアイメージは希薄です。「ああ儲かりそうだ」という
> ことがわかることが目標です。このプロセスとして、もう一度
> ITという分野でどんなことをやるの?ってことを考える必要があると
> 思っています。
> -これが非常に重要にもかかわらず、手をつけられていない
> 状態にあります。誰か、助けて、という感じもしますが、
> 自分たちで踏ん張らないと先はないとプレッシャーを感じやす。
>
> ・五年後のイメージ
> -子どもたちに対するIT教育コンテンツは一通り揃っている。IT教育のみ
> ならず、就職に必要なコンテンツも。
> -おそらく提携先とともにやっており、対象の子どもは低年齢~高年齢
> バックグランドもさまざまになっている状態。だが、僕らの対象者層を
> 中心にし始めており、そのための児童買春調査やリクルーティングに
> 関する立案は実施で、リクルーティングを開始している。
> -提携先NGOの子どもたちが僕らのマーケティングしたコンテンツ/就職先
> に就職し、他NGOに比べ高い就職率を誇る(例えば80%)
> -オフショア開発に関しては、一つの勝ちパターンとして事業モデルは
> 構築済み。サーバー監視/データー入力/英語サポートなど簡易な
> オペレーション部分をカンボジア側に発注することと、もう少し高い
> WEBデザインや簡単なプログラムを発注しているはず
「オフショア開発」は、「子ども買春問題を解決」するために有効かどうかの見極めではなく、「儲かりそうだ」という見通しが立つことが重要とされている。
そして1年後、「ITを展開するのは、カンボジアのIT状況から考えて時期尚早」という判断が明らかにされる。
「五年後」とは再来年度の終わりだ。
それまでに「児童買春調査」ができればいいとされる。しかも「撲滅」のためではなく、事業展開の資料集めとしての「調査」である。
「のみならず」「就職に必要なコンテンツ」が用意される、つまり「IT教育」は生徒の就職のため以外に何か別の目的を持っている。
「オフショア開発」は「事業モデル」ができていれば万々歳で、プログラムの発注はまだでもいい。
これが「カンボジアの子ども買春問題を解決するためのIT職業訓練学校設立事業」を目指すとされる団体の、副理事長の発言である。
「IT教育コンテンツ」が出揃うのが「五年後」くらいなら、それまでに行なわれる「PCスクール」とは何なのか?
[追記]
データセンター自体も、リモート監視のためのインフラもないカンボジアで、どうやって「サーバー監視」をしようとしていたのだろう。
「英語サポート」は海外企業を顧客にしたコールセンターのことだろうが、カンボジアにおいて特定の事業者以外が行なうIP電話は厳密には違法であるし、「かものはしプロジェクト」には何の経験もない事業分野だ。英語教育も実施していない。
公益性に鑑みて、本木恵介副理事が清水武メンバー(当時)に問われて将来のイメージを語っているこの部分だけ公開に踏み切ることにする。日付は2005年3月6日。
> ・一年後のオフショアイメージ
> -一年半後のオフショアイメージは希薄です。「ああ儲かりそうだ」という
> ことがわかることが目標です。このプロセスとして、もう一度
> ITという分野でどんなことをやるの?ってことを考える必要があると
> 思っています。
> -これが非常に重要にもかかわらず、手をつけられていない
> 状態にあります。誰か、助けて、という感じもしますが、
> 自分たちで踏ん張らないと先はないとプレッシャーを感じやす。
>
> ・五年後のイメージ
> -子どもたちに対するIT教育コンテンツは一通り揃っている。IT教育のみ
> ならず、就職に必要なコンテンツも。
> -おそらく提携先とともにやっており、対象の子どもは低年齢~高年齢
> バックグランドもさまざまになっている状態。だが、僕らの対象者層を
> 中心にし始めており、そのための児童買春調査やリクルーティングに
> 関する立案は実施で、リクルーティングを開始している。
> -提携先NGOの子どもたちが僕らのマーケティングしたコンテンツ/就職先
> に就職し、他NGOに比べ高い就職率を誇る(例えば80%)
> -オフショア開発に関しては、一つの勝ちパターンとして事業モデルは
> 構築済み。サーバー監視/データー入力/英語サポートなど簡易な
> オペレーション部分をカンボジア側に発注することと、もう少し高い
> WEBデザインや簡単なプログラムを発注しているはず
「オフショア開発」は、「子ども買春問題を解決」するために有効かどうかの見極めではなく、「儲かりそうだ」という見通しが立つことが重要とされている。
そして1年後、「ITを展開するのは、カンボジアのIT状況から考えて時期尚早」という判断が明らかにされる。
「五年後」とは再来年度の終わりだ。
それまでに「児童買春調査」ができればいいとされる。しかも「撲滅」のためではなく、事業展開の資料集めとしての「調査」である。
「のみならず」「就職に必要なコンテンツ」が用意される、つまり「IT教育」は生徒の就職のため以外に何か別の目的を持っている。
「オフショア開発」は「事業モデル」ができていれば万々歳で、プログラムの発注はまだでもいい。
これが「カンボジアの子ども買春問題を解決するためのIT職業訓練学校設立事業」を目指すとされる団体の、副理事長の発言である。
「IT教育コンテンツ」が出揃うのが「五年後」くらいなら、それまでに行なわれる「PCスクール」とは何なのか?
[追記]
データセンター自体も、リモート監視のためのインフラもないカンボジアで、どうやって「サーバー監視」をしようとしていたのだろう。
「英語サポート」は海外企業を顧客にしたコールセンターのことだろうが、カンボジアにおいて特定の事業者以外が行なうIP電話は厳密には違法であるし、「かものはしプロジェクト」には何の経験もない事業分野だ。英語教育も実施していない。
by grilled_duckmole
| 2007-07-09 15:54